どこまで提案の幅を広げるかは自分次第。それを実現できる高度な技術力もあります。
早見 友基
2011年キャリア入社
商品システム営業部
ソリューション営業課 課長
■ よりエンドユーザーに近いところで貢献できる仕事がしたい
いつかは地元に帰る可能性も考えて、大学卒業後は地元北陸にも拠点を持つ商社に入社。事務所ビルやマンション、工場などの空調・衛生設備を扱う部門で、施工管理担当からスタートし、資材調達担当、新築営業、リニューアル営業などを経験。それぞれの仕事の面白さを実感する前に異動になってしまうことが多かったのが残念ですが、幅広い仕事を経験させてもらった6年間でした。
転職を考えたのは29歳の時。建築業界の特性上、施主・ゼネコン・サブコンという序列があり、私がいた会社はサブコンの立ち位置で、設計事務所が書いた設計図をもとに仕事をするのが基本。自分たちなりのオリジナリティを発揮するのは難しく、もっとエンドユーザーに近いところでアイデアを発揮できる仕事がしたいと思うようになりました。
転職にあたってはデベロッパーやゼネコンも検討しましたが、同じ建築業界であれば序列の枠組みから抜けるのは難しいと考え、直接お客さまと関わることができるメーカー系の会社を希望。中でも三菱電機グループの当社を選んだのは、空調設備に強く前職の経験が活かせること、全国に拠点を展開しているので将来的に地元に戻るという選択も可能であること。さらに、サービス会社と工事会社の両方の顔を持つ会社なので、三菱電機の商品シェアを伸ばすことをミッションに、工事を含めた幅広い提案をしていけることが魅力でした。
■ 社内のプロを集結して、植物工場にもチャレンジ
最初は本社の営業部に配属され、全国規模で展開する大手企業に対する空調や照明、省エネに関わる提案を担当。時には空調や照明だけでなく、換気・衛生工事を含めて、3年間で10億円を超える多拠点大規模改修に携わっていたこともあります。
一番記憶に残るのは、植物工場の建設に携わったこと。水耕栽培を行う施設で、太陽の代わりに照明、土の代わりに水を流し、栽培空間の温度調整をしていく設備が必要になります。私が手掛けた頃はまだ全国でもほとんど前例のない時代で、どうすれば野菜がうまく育つ環境にできるか試行錯誤の連続。人と野菜では求める空調のレベルが異なり、野菜の場合、温度によって成長度合いが全く変わってきてしまうので、工場全体の温度を一定に保つ仕組みが必要になります。しかし、野菜を育てる空間では栽培用照明の熱や湿度の影響も受けやすく、この空調システムの実現は非常に困難を極めました。
一人で全てを実現するのは当然不可能。そこで社内にいる各分野のプロフェッショナルに声をかけ進め、結果的に自然とチームが結成していったのは、新しいチャレンジが好きな技術屋が多い当社ならではの魅力と感じています。最終的に空調設備・培養液の水配管・監視制御システム・断熱パネルの建築工事などを手掛けて、栽培面積1000平米を超える大規模な工場を作り上げることができました。
入社8年目には課長に昇格し、現在は支社の営業部門でマネジメントを行っています。主に製造業や官公庁のお客さまに対して、太陽光発電システムやカーボンニュートラルに特化したソリューション営業を行う部署。部全体では若手からベテランまで幅広い世代がいるので、それぞれの持つ強みを発揮できるような組織づくりに取り組んでいます。
■ １つでも強みがあれば、業務範囲を広げてゼネラリストへと成長できる
お客さまから見た当社の強みは、１社に依頼することで、空調・電気・衛生、それらに付随する建築などを全て任せられるので、コスト的にも手間の部分でもメリットが得られること。その分、働く社員も業務を通じて幅広い知識を吸収していける環境で、私自身も前職は空調・衛生だけでしたが、転職後には業務を通じて電気や建築にも知識が広がり、1級建築施工管理技士と1級電気工事施工管理技士の資格を取得することができました。周りを見ると一級建築士を取得した人もいます。
また、１つの案件に対して最初から最後まで関われるのもやりがいの一つ。例えば私のいる部署では、お客さまに提案活動を行う営業的な仕事が3割程度、案件の設計や積算といった技術的な仕事が7割。もちろん最初からどちらの仕事もできる必要はなく、何か１つの強みや専門分野を持って入社し、そこから徐々に業務範囲を広げてゼネラリストへと成長していける環境があります。
三菱電機のグループ会社や代理店から新規の案件相談が多く寄せられ、仕事をする上ではグループ力の強さも大きな魅力。長く働く上では仕事と待遇のバランスが大事になってきますが、休日取得が推進されていることと、待遇面においても非常に満足度高く働かせてもらっています。時間外労働に対しても厳しく管理していますので、やりがいある仕事をしながら、プライベートも大切にしていきたい人にはぜひお勧めしたいですね。
