社会を支える重要施設の電気設備を守る。技術者として新たなキャリアに挑戦。
武藤 一成
2015年キャリア入社
機電部
機電技術2課 主任
■ 施工管理、省エネ営業を経て、技術者としてのキャリアを目指し現職へ
大学では電気電子系学科で制御システムを学び、住環境に関わる仕事を志望して、設備会社に入社しました。ビル、工場、病院などの新築現場で、空調設備や衛生設備の施工管理として約3年半従事。仕事にやりがいを感じていましたが、会社の方針で全国転勤が多かったことから、将来を見据えて転職を考えるようになりました。
あまり職種を絞らずに転職活動を行い、学生時代に学んだことや前職での経験を活かせる仕事を広く探す中で出会ったのが当社です。省エネに関わる事業に将来性を感じたこと、腰を据えて働くことができそうだと感じたことが最初に興味を持ったきっかけ。あとは在職中での転職活動でしたので、こちらに寄り添い、面接日程をできるだけ合わせて対応してくれたことや、選考がスムーズに進んだことも決め手になりました。
現在はフィールドエンジニアですが、実は最初は省エネソリューション営業としての入社。オフィスビルや工場のお客様に省エネ化に向けたご提案を行う仕事で、受注後は技術部門で対策工事から運用管理、メンテナンスまでをワンストップでご提供していくサービスです。2年目には沖縄に1週間出張して、熱帯地域における空調設備の稼働に関する実証実験に参加し、自分で図面作成や積算まで担当。こうした経験の中で徐々にこの会社で技術の仕事をしてみたいという想いが強くなっていきました。
そこで、思い切って技術職への異動希望を出したところ受け入れられ、現職へと繋がっています。働き心地が良かったので、他に転職をすることなく、同じ会社の中で新たなキャリアに挑戦できるチャンスがあるのは、幅広い事業を展開している当社ならでの魅力ではないでしょうか。
■ 重要施設の電気を安定稼働させ、社内インフラを支える仕事
当社では、一般家庭や店舗などを訪問して、家電製品や業務用空調設備の修理を行うフィールドエンジニアも多いのですが、私が配属されたのは、より大規模施設向けの配電制御に関わる設備を扱う部門。電気設備の概念を全体から学べるポジションなので、ここで経験を積むことが私の今後のキャリアにとって糧になると上司が考えてくれたようです。
仕事は大きく2つあり、1つ目はオフィスビルや公共施設、工場などに設置されている受配電設備と高圧遮断機の保守点検業務。三菱電機が高いシェアを占める分野であり、当社がメーカー定期点検を担っています。私が所属する東京エリアは、かなりの施設数を担当しており、3〜6年ごとの点検とはいえ、その数は年間で約400件。空港や病院など社会を支える様々な施設にも導入されており、万が一にも電気が止まることがあれば大問題に。これまでそんなトラブルは経験していませんが、常に責任感を持って仕事に取り組んでいます。
もう一つが、電力監視システムの導入とその後の保守点検です。省エネやコストダウンを目的として電力量を見える化するニーズが高まっています。システムを導入するためには、空調設備や照明設備、コンセントなどに電力メーターを取り付ける必要があり、大規模施設だと1000台を超える規模に。建物内の隅々にまで足を運び、様々な設備を目にすることができるのは、技術者として面白さを感じる部分です。
■ 大規模メンテナンスを統括するマネジメント力を磨き、経験の幅を広げたい
当社に入社以来、営業とフィールドエンジニアとして2部署に所属しましたが、どちらにも共通するのは一緒に働く仲間たちの人の良さ。異動後は、大規模設備の取り扱いに戸惑うことも多く、失敗もたくさんしましたが、先輩たちが常に横でフォローしてくれたので、これからは自分が返す番だと思っています。受配電設備の定期メンテナンスは、大規模な施設だと10〜20人というチームで行うことがあり、最近では私も作業責任者という立場で現場を統括することが増えてきました。他の業者とも連携して進めていく必要があり、工程管理が重要な鍵になるので、マネジメント力が磨かれている実感があります。
保守点検は施設の電気を止める必要があるため、オフィスビルや工場の場合は土日に作業を行うこともありますが、その分、しっかりと代休を取得しています。私の所属する組織は人数も多くて協力体制ができていることもあり、休みが取りやすい環境。先輩社員の取得事例もあったので、私も3ヶ月間の育児休暇を取得しました。転職をしてきた同僚に話を聞くと収入が上がったという声が多く、処遇面でも恵まれた環境。安心して腰を据えて働き続けられると感じています。
今の仕事が好きなので、今後はさらに経験の幅を広げていくことが目標。扱ったことのない機器もたくさんありますし、型式が違えば、部品交換などのやり方も違うもの。まだまだ技術者としての道のりは長く、それがむしろ楽しみですね。