施工管理としての成長、社会に貢献するやりがい、ワークライフバランスの充実、全てが叶いました。
張 英男
2022年キャリア入社
ビジュアル・セキュリティシステム部
交通システム課 課長代理
■ 元請け企業で、計画から設計、施工管理まで一貫して手掛けたい
2008年に中国から日本に留学し、大学で日本語を習得した後、工学部を卒業。最初に就職した企業では、携帯基地局を建設する施工管理と設計として8年ほど勤務しました。その間に第二種電気工事士や1級電気工事施工管理技士などの資格を取得したものの、なかなかキャリアアップできず、コロナ禍で工事案件も減ってしまったことが転職を考えたきっかけです。以前から施工管理より前のフェーズの計画や設計から手掛けてみたいと思っていたものの、前職は下請けとしての仕事が中心だったので、任されるのは施工管理の部分のみ。もっと上流を担える会社で挑戦したいと思うようになりました。
その点、三菱電機システムサービスは、まさに理想的な環境。元請け企業としてお客様と直接やりとりながら、計画から設計、施工、竣工後の検査まで、一貫して全てを手掛けることができる。新たに学ぶべきことは増えるものの、自身が得られる達成感も成長も大きく、ここならキャリアアップが叶えられそうだと感じました。前職の時に駅構内に基地局を設置した経験から鉄道に興味を持ち、ホームドアの監視カメラシステムの分野を希望しました。
それと、大手の三菱電機のグループ会社という点も決め手の一つです。福利厚生も充実していて、旅行費用や子供の学習費用の支援が受けられる制度はよく活用しています。給与の面でも前職より1.3倍程度に上がり、家族も喜んでくれる転職を実現できました。
■ 鉄道の監視カメラを設置し、乗客の安全を守る仕事
入社後は希望どおり鉄道会社をお客様とする交通システム課に配属され、ホームドアを監視する車掌用カメラの更新工事を担当しています。ホームが曲がっていたり、距離があったりすると、車掌から離れた位置にあるドアに目が届かないため、ホームの途中に監視カメラを設置するという工事です。
ホーム上には監視カメラ以外に、出発反応標識、DS表示灯、QRセンサなど、さまざまな設備を取り付ける必要があります。ホームという限られた空間の中で、いかに設備同士が被ることなく、全てが見える位置に設置できるかが重要になってくる。そこで各企業が集まって、それぞれ設備を設置したい場所を相談し合い、強度計算をして安全性を確認し、時に障害物があれば移設の交渉も行い、調整しながら工事まで持っていくことが、この仕事の難しさでもあり、やりがいでもあります。
また、設計の段階では問題ないと思えても、実際に施工してみると見えにくいという問題も時に起こるので、検査をして調整しながら納品まで導いていきます。プロジェクト期間は最初の打ち合わせ期間から数えると約2〜3年。苦労もありながら、最終的に無事に納められた時は何よりも達成感を得られる瞬間。さらに乗客としてその駅に降り立ったとき、自分で設計して取り付けた監視カメラやモニターを目にすることができるので、自分たちの仕事が社会インフラや乗客の安全を支えているという誇りも感じられます。
■ ワークライフバランスを大切に、資格取得にも力を入れています
転職して大きく変わったのは、ワークライフバランスが改善されたこと。前職では施工管理の人数が少なく、自分の案件は自分しかできなかったため、休日出勤や残業の面で悩みもありました。でも今は人員も揃っていて、組織で協力しながら対応できるのが魅力。何か問題があっても一人で悩むことなく、上司や同僚と相談し合いながら進めていけるところもいいですね。
駅での工事期間は夜間や休日の立会いも発生しますが、その分、明け休みや振替休日を取得しています。用事があれば調整もできるので、有給休暇や長期休暇も取りやすくなり、普段からフレックスタイム制もよく活用しています。以前よりも格段に子どもと過ごす時間が増え、行事にもちゃんと参加できるようになりました。
働く上で時間的にも精神的にも余裕ができたことで、資格取得にも力を入れています。会社で試験費用の補助や取得一時金などが出るのも嬉しいポイント。これまでに2級電気通信工事施工管理技士のほか、施工アンカー、石綿検査、フルハーネスなど業務に関わる資格を取得。今は第一種電気工事士と1級電気通信工事施工管理技士の取得に向けて勉強中です。
他にも社内での勉強会や研修の機会があるので、監視カメラでの活用が進むAIの知識を身につけていきたいと考えています。当社では毎年、チャレンジシート面談というものが行われ、自分のやりたいことや要望をアピールすることが可能。入社後はずっと鉄道領域だったので、将来的にチャンスがあれば、ビルや工場など新たな分野にもチャレンジして、キャリアを広げていきたいと思っています。