三菱電機の強みにあるFA機器をベースに、ソリューションでスマートファクトリーを実現。
藤原 尚幸
2019年キャリア入社
機電部 機電ソリューションエンジニアリング課
■ 生産技術の頃から興味のあったロボットシステムを極める道へ
前職はスポーツ用品メーカーで生産技術として6年ほど勤務。マザー工場のあるタイに駐在をしていて、日本に戻りたいという家族の希望があったものの、次の転勤先が中国に。前職は国内生産をしていなかったため、このままでは帰国の実現が難しかったことから、家族とも相談をして転職を決めました。
転職にあたって重視したのは、地元広島で働けること、前職の経験を活かせる技術職であること。あとは家族のいる身ですから、やはり待遇や給与にもこだわりました。そうした条件のもとで人材エージェントから紹介されたのが、当社のロボットシステムソリューションを提供する部門での仕事です。
もともと前職でお世話になった装置メーカー経由で当社の社名や事業について話を聞く機会があり、三菱電機グループで規模が大きく経営基盤も安定していることから、まずは面接を受けてみることにしました。生産技術の頃からシーケンサやタッチパネルに触っていて、もっと知識を深めていきたいと思っていたので、その分野の専門職としてのキャリアはまさに私の希望通り。さらに、ロボットシステムによる工場の自動化やAIを活用した生産性や品質の向上、スマートファクトリーの実現など、常に最先端且つレベルの高い仕事ができるので、ここなら更なる成長が目指せると感じて、入社を決めました。
■ 案件の最初から最後まで手掛けることで、技術者として幅が広がる
社内ではシステムエンジニアという呼称ですが、その一言では到底収まらない、さまざまな経験スキルが磨ける仕事だと感じています。たとえば仕事内容の一例をあげると、お客様から「この工程を自動化したい」「工場全体の電力監視がしたい」といったざっくりとしたご相談を受けることからスタート。詳細をお伺いしながら、どうすれば実現できるかを社内で検討し、お客様に提案します。営業と連携することもあれば、エンジニアが直接窓口になることも。無事に契約が決まったら、機材の選定、システムの設計構築、工程管理、納品まで一貫して手掛けていく、非常に達成感のある仕事です。
もちろん最初からすべてができるわけでなく、私も入社して2年ほどは先輩と一緒に案件に参加して仕事の進め方を学び、ソフト、電気、機械など幅広い知識を吸収していきました。3年目から小さい規模の案件を中心に、徐々に大型案件も任されるようになり、6年目の今ではより部門の数字を意識して、既存のお客様との信頼関係構築や案件獲得にも力を入れています。営業的な業務が自分にできるのか、不安を感じる方もいるかもしれませんが、コミュニケーションが苦手な方でなければ心配はいりません。
三菱電機はFA機器の分野で業界トップクラスなので、グループ会社として専門として機器を扱う当社はお客様から声をかけてもらいやすいポジションにあることは確かです。ただ、それ以上の付加価値を感じていただけるかどうかは、私たちの提供するソリューション次第。想定通りに機械が動かないといったトラブルなども乗り越えながら、1〜2年かけて最終的にロボットシステムが稼働できた時の達成感は半端ないですね。稼働率や品質の向上などの数値的な成果が見えやすいので、お客様から直接感謝の言葉をいただける機会が多いのも喜びの一つです。
■ 社会課題に直結したテーマに常にチャレンジし続けていける面白さ
記憶に残っている仕事は、最初に先輩と一緒に手掛けた案件で、大型ロボットを使って段ボールを9段、10段とパレタイズしていく現場。それまでは前職の自社工場しか見たことがなかったので、経験したことのない世界で、こんなレベルの高い仕事ができるのだろうかと衝撃を受けたのを、今でも覚えています。けれど、さまざまな案件を経験してきた今の私にとっては、できて当たり前の技術で、そう思える自分に成長を感じます。
工場のDXはまさに最先端の領域。どんどん新しい技術が出てきますし、お客様からも高いレベルでの仕事が求められ、非常に刺激的な毎日。社内では学ぶ機会が多く、自分が担当する案件以外にも全国の拠点での導入事例の共有、オンラインや本社での勉強会も開催されています。自分の仕事に枠を作らず、技術者として幅を広げていきたい方、新しいものを追い求めたい方にはこれ以上ない環境ではないでしょうか。
社会課題に直結したテーマに貢献していけることも大きなやりがいの一つ。現在は物流問題や人手不足の課題を抱える企業が多く、少し前はカーボンニュートラルの実現に向けた相談も多く寄せられていました。相談内容は年々変わっていくので、この先どんな新しいテーマに挑戦していけるのか、毎回ドキドキでもあり、楽しみでもあります。